こんにちは、てぃらのです。
先日の凱旋さいたまアリーナの記事、たくさんの方に見ていただけてとてもうれしいです!
というわけで今回も同じように記事を書いていきたいと思います。
今回はKOK2021
レンタルして視聴しましたのでそちらの感想を各試合まとめていきます。
こちらDVD発売はされておらず、Amazonから購入・もしくはレンタルすることができるのでぜひご覧ください!
ROUND 1
FORK(ICE BAHN) vs Yella goat [DJ PANASONIC STAGE]
大事な一回戦目。
ビートはかなり遅めで、阿修羅MICの「The Men」のビートに似ていた。(おそらくこの音源のサンプリング、もしくはサンプリング元が同じ)
FORKに有利なビートだと思っていたら、案の定バチバチに韻を決めてきてかなり強かった。
Yella goatはワンバース目のフロウが個人的に好きだった。
ただ後半はあまり伝えたいことが客に伝わらずに終わってしまった印象。
5-0でFORKの勝利。
VENOM vs SILENT KILLA JOINT [ksmn STAGE]
ムショに入ったことのある同士のバトル。
しかし暗い雰囲気等にはならず、2人のスタイルが嚙み合っており、楽しそうで良かった。
個人的に今回のKOKの中でトップレベルにこのビートが好きなのだが、このビートの雰囲気と相まってピースなバトルだった。
お互いに調子がよさそうだったが、SKJの安定感とバイブスが強い。
SKJ(3)、延長(2)でSKJの勝利。
PONEY vs CHEHON [DJ ZAI STAGE]
レッドブルでのバトルの再戦。
ガンガンとディスを入れてくるCHEHONに対してPONEYはアンサーは返すもののそこまでディスは入れてこない。
そこでもっとディスって来いと主張するCHEHON。
これに対抗してかラストバースではPONEYもギアがかかってきておりカッコよかった。
CHEHON(4)、延長(1)でCHEHONの勝利。
ただPONEYの主張も筋が通っており、ディスが重視されるKOKでなければPONEYが勝ってもおかしくないバトルだった。
CIMA vs 智大 [GRADIS NICE STAGE]
あっち向いてホイで先攻後攻を決めて楽しそうな2人。
智大はバース中ずっと座っており、4バース目のラストにようやく立ち上がった。
またバイブスも高くなく、あまり気合が入っていなかった印象。
対してCIMAは2018年以来のKOKということもあり、かなり気合が入っているように見えた。
CIMAはいつ見ても安定して強い。
5-0でCIMAの勝利。
Maiji vs MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻 [STYNG Beatz STAGE]
特殊なビートであったが、2人ともスキルが高くうまく乗りこなしておりベストバウトだった。
Maijiは本当に聴き心地がよく、特に2バース目のフロウがかなり良かった。
対してニガリはUMBの勢いそのままに強くバイブスのあるニガリが帰ってきたという印象。
「北九州のMCは地元じゃ強いけど東京じゃビビっちゃって目も合わない」などのディスも入れており絶好調だった。
ニガリ(4)、延長(1)でニガリの勝利。
この判定に異論はないが、KOKのオリジナルビートに乗るMaijiをもっと見たかった。
呂布カルマ vs N1NYO [Gerardparman STAGE]
ジャンケンをする前から「選んでいいよ」と言うなど、かなり余裕そうな呂布カルマ。
バトル内でも常に見下した戦い方をしており、呂布らしさがかなり出ていた。
N1NYOは埼玉のラッパーで今回のKOKで初めて見たが、若手らしいバイブスと噛みつきをしていて良かった。
また、Gerardparmanのビートということで通常に比べると難しかったと思うが、それを感じさせない呂布のビートアプローチが見事だった。
5-0で呂布の勝利。
句潤 vs HI-KING TAKASE [呼煙魔 STAGE]
バトル内でも句潤が口にしていたが、バトルというよりセッションのようなバトル。
句潤の滑らかな歌うようなフロウと、TAKASEのライミングを交えた独特なフロウが噛み合っておりとても良かった。
そして呼煙魔のビートもオシャレでかなり良かった。
句潤(3)、TAKASE(2)で句潤の勝利。
判定からも分かるように、かなり僅差のバトルだった。
晋平太 vs 梵頭 [N.K Beat STAGE]
YouTubeにも上がっているほか、Twitterで結果が出たときにも大きな話題となったこのバトル。
晋平太の勝ちだという意見も多く上がっていた。
もちろん晋平太のフリースタイルは上手いのだが、さらにすごい時のバトル(直近でいうと24章)などをたくさん見ているため、その時と比べると今回はあまり客にハマらなかったのかなと思ってしまった。
対して梵頭は動きを交えて会場を巻き込むラップをしたほか、ラストバースで抱きしめるという締め方で綺麗に終わらせたのが良かったのかなという印象。
単にスキル勝負として見るか、これまでの背景を知ったうえで見るかで判定が分かれそうだとも思った。
梵頭(3)、晋平太(1)、延長(1)で梵頭の勝利。
また、ROUND1のバトルはダイジェスト形式でYouTubeに上げられていました。
全員にスポットが当たるので個人的にこのまとめ方は今後も続けてほしいです。
ROUND 2
SILENT KILLA JOINT vs FORK(ICE BAHN) [LORD 8ERS STAGE]
対戦カードを聞いた時、どんなバトルになるか気になっていたカード。
個人的にめちゃくちゃベストバウトだった。
SKJは安定の聞き心地の良さとバイブスで純粋にカッコいい。
対してFORKは冷静に淡々と韻を踏んでいく。
相手のワードを拾って即興でどんどん韻を踏んでいくスキルが凄すぎる。
特に好きなのが、3バース目のSKJの”チャリンコ”というワードを拾って、チャリンコ➡ガチンコ➡パチンコ➡”キュインキュイン(確変の音)などと連想的に踏んでいくバースだ。
このバースは書き起こしてもすごいのだが、映像で見た方がより凄いと感じるので、ぜひ見てほしい。
5-0でFORKの勝利。
CHEHON vs CIMA [Flammable STAGE】
関西同士の対決。
1回戦同様バチバチで行くCHEHON。
今回も持ち歌と即興を交えていたが、ビートが掴みづらくそこまでうまくハマっていなかった印象。
一方CIMAも「その程度のネタなら俺も即興でできる」とディスを入れながら韻を踏んでいく。
しかしお互いに決まり手となるパンチラインは無かった印象。
CHEHON(1)-CIMA(2)-延長(2)で延長
(客判定はCHEHON)
延長
延長はKOK2018のBASE vs DARKのビート。
延長前よりもビートが掴みやすく、お互いにギアがかかってきたように見えた。
決め手となったのは3バース目にCIMAが「愛した息子の名前はかなた」と”みどり”のサンプリングをしつつ実の息子の名前を入れたバースに対し、CHEHONがaaのライムを連続で踏み返してきたところかなと感じた。
CHEHON(4)、延長(1)でCHEHONの勝利。
MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻 vs 呂布カルマ [DJ KOPERO STAGE]
特殊なビートで、KOKらしく難しい。
しかし呂布は安定してビートを外さず、ニガリもバイブスを込めたフロウをしており、2人ともビートアプローチが本当に上手い。
さらにお互いアンサーも返しており、かなり高度なバトル。
また、そこにニガリは得意のライミングも交えていてかなり良かった。
ニガリ(2)、呂布(2)、延長(1)で延長。
ただ客判定はニガリであり、個人的にもニガリが勝ってもおかしくなかった。
延長
途中で賞金の話になったのだが、ニガリがダンジョンの100万を遊びに使ったことをしっかりとディスっていき、呂布がかなり優勢だった。
ニガリは延長前に比べると少し勢いが落ちてしまった印象。
5-0で呂布カルマの勝利。
梵頭 vs 句潤 [MASS-HOLE STAGE]
口喧嘩祭では句潤が勝利したこのカード。
たしか戦極21章でも句潤が勝利していた。
冷静に気持ちのいいフロウをしていく句潤と、バイブス満タンでユーモアを交えながらラップをしていく梵頭。
句潤の言った、自分の曲でもある”カモメ”という単語を拾い「俺はその上を飛んでいる梵頭a.k.a.鷲」というアンサーが決め手となった印象。
梵頭(3)、句潤(1)、延長(1)で梵頭の勝利。
SEMI-FINAL
CHEHON vs FORK(ICE BAHN) [Phonk Gee STAGE]
対戦カードだけ見てもヤバいこのバトル。
YouTubeに上がるのも納得できるカードであり、お互いにリスペクトが感じられるバトル。
相変わらずFORKはライミングの完成度が高い。
対してCHEHONはこれまでと比べるとディスが少なめだった印象。
5-0でFORKの勝利。
梵頭 vs 呂布カルマ [DA-Dee-MiX STAGE]
東海のベテラン同士の対決。
KOK2018のBASE vs 呂布カルマを思い出す対戦カード。
まずビートが真ADRENALINEでもお馴染みのDA-Dee-MiX。
KOKでは初であると思うが、これがかなり良かった。
比較的バトルに向いているビートになっており、ある意味KOKらしくない分かりやすくカッコいいビートだった。
対戦内容はというと、梵頭はかなり調子が良く、ライミングやフロウが多彩でとても良かった。
ただやはり、後攻の呂布カルマの安定したスタイルが強かった。
5-0で呂布の勝利。
しかし個人的には僅差だった印象。
また、梵頭のバトル後のコメントも良かった。
FINAL
FORK(ICE BAHN) vs 呂布カルマ [LIBRO STAGE]
フリースタイルダンジョンで2代目、3代目と続けてきたモンスター同士の対決。
まずLIBROビートが決勝に相応しくめちゃくちゃカッコよかった。
そして2人ともかなり調子が良くベストバウトだった。
特に3バース目の呂布の「俺は未だに一週目。デカい円周で回る。」というバースが良かったのだが、それに対するFORKの「3.14。この勝負終われば完全に死亡」というアンサーのライムもとても良かった。
そして後攻のFORKのラストの「お前の言うことも”一理ある”がKOKは日本”一リアル”な大会だろ?」という締め方も完璧でめちゃくちゃカッコよかった。
FORK(3)、延長(2)でFORKの勝利。
意外と僅差になったが、延長戦にならず1回で終わったのがきれいで良かったと思う。
ということでKOK2021のチャンピオンはFORKとなった。
特典映像
KOKではお馴染みとなっている優勝者インタビューも見ることができた。
今回の大会のことはもちろん、FORKのラッパーとしての生い立ちや、過去のバトルシーンについてなども語っており、かなり見ごたえがあった。
こちらの映像も忘れずに見てほしい。
感想
自分の好きなMCが多く出ていたということもあり、今回のKOK2021はかなり面白かった。
FORKやCHEHONといったレジェンドや、梵頭やSKJ、MaijiなどのKOKらしいMCがカマしていたのが良かった。
一つ残念なことを上げるとすれば、晋平太が1回戦で敗退してしまったことだ。
先ほどバトルのところにも書いたように判定に異論があるわけではないのだが、晋平太vsFORKの対決を期待していた自分としてはそこだけ残念だった。
しかしそれを抜きにしても面白いカードがたくさんあって良かった。
ベストバウトはたくさんあったが、個人的に好きなのはこれらのバトルだった。
- VENOM vs SILENT KILLA JOINT
- Maiji vs MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻
- 句潤 vs HI-KING TAKASE
- SILENT KILLA JOINT vs FORK(ICE BAHN)
- MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻 vs 呂布カルマ
- 梵頭 vs 呂布カルマ
- FORK(ICE BAHN) vs 呂布カルマ
この中でも特にMaiji vs MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻、SILENT KILLA JOINT vs FORK(ICE BAHN)、FORK(ICE BAHN) vs 呂布カルマの3つのバトルが好きだった。
おわりに
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
改めてリンクを貼っておくので興味がある方はぜひご覧ください!
また、最近はMCバトルの記事が続いていたので、そろそろ違う記事も書きたいと思っています。
興味がある方はぜひそちらも合わせてご覧ください!!
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